その他の目の病気

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飛蚊症・網膜剥離・網膜裂孔

飛蚊症、網膜剥離、網膜裂孔について

ある日、突然、視界に「黒い粒や糸」のようなゴミが浮いてみえる現象を飛蚊症といいます。

原因

眼球の内部には、「硝子体 (しょうしたい)」という、ゼリー状の液体が入っています。この硝子体が加齢により、変性し、硝子体の内部にゴミが生じます。硝子体は目を動かすと、ゆっくり動きますので、飛蚊症の原因であるゴミもゆっくり動きます。ですから、あたかも眼の中に蚊が飛んでいるように見えることから「飛蚊症」と呼ばれています。


飛蚊症の硝子体

飛蚊症


治療法

いったん、濁ってしまった硝子体を透明にもどす方法はありません。濁りの位置が変化し、見えにくくなることもありますが、一生、症状が消えることはありません。基本的に有効とされる治療法はありません。飛蚊症の症状があまりひどい場合には、手術をして硝子体をすべて取り除いてしまうこともできます。しかし、手術により、白内障や網膜剥離などの合併症を生じることがありますので、手術は慎重に行うべきだと思います。

注意すること

時々、網膜剥離や網膜裂孔、硝子体出血に伴って、飛蚊症が出現する場合があります。これらの病気は放置すると失明することもある疾患です。「飛蚊症」の症状が出た時、症状がひどくなった時は、必ず眼科医の検査を受けて、これらの重大な疾患がないかどうか調べましょう。

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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

日本人の糖尿病患者は、食生活の欧米化に伴い、著しく増加しています。現在約700万〜840万人の糖尿病患者が確認され、境界型糖尿病 (糖尿病予備軍) を含めると、約2,000万人といわれています。

糖尿病になり、高血糖の状態が長く続くと、網膜の血管が炎症をおこしたり、詰まったりして、糖尿病網膜症を発症します。日本人の失明原因のトップが、糖尿病網膜症です。

糖尿病網膜症の症状

初期には、網膜の血管から少量の出血を生じますが、ほとんどの人は、視力が低下したりする症状はありません。かなり病状が進むと、硝子体出血や網膜剥離などの合併症を生じます。このとき、はじめて視力低下や視野欠損、飛蚊症などの症状を自覚する人も珍しくありません。

糖尿病網膜症の治療

比較的病状が軽い場合は、3〜6カ月ごとに眼科の定期検査を受けて、内科の先生の指導のもと、厳密な血糖コントロールを行えば、症状の悪化を防ぐことができます。しかし、病状の進行によっては、血糖のコントロールが良好な場合でも、網膜光凝固術 (レーザー治療) や硝子体手術などの手術を早めに行わなければならないこともあります。いったん、網膜剥離や硝子体出血などの増殖性糖尿病網膜症を発症すると、手術を行っても、視力回復できないことがあります。

当院のこだわり治療

糖尿病網膜症の患者さんに対しては、

  • 眼科専門医による、精密眼底検査
  • 眼底カメラ
  • 蛍光眼底造影検査
  • OCT(光干渉断層計)で、眼底三次元画像解析
  • 静的・動的視野検査計

などの大学病院や一般病院でも行われているすべての検査を受けることができます。
必要に応じて、日帰りで網膜光凝固術 (レーザー治療) を行っております。
いつも、院長がマンツーマンで対応し、必要に応じて内科の糖尿病治療専門医をご紹介し、眼の症状以外の糖尿病治療についてもご相談に応じています。

【検査例】


眼底カメラ

検査例:眼底カメラ

眼底の所見を、くわしく診断できます。

蛍光眼底造影

検査例:蛍光眼底造影

血管の炎症や閉塞部位、新生血管の観察を行います。

OCT (光干渉断層計)

検査例:OCT (光干渉断層計)

網膜の浮腫、網膜剥離などを断面図から判定します。


糖尿病網膜症の治療で大事なこと

「糖尿病と言われたが、怖くて病院に行っていない。」
「仕事が忙しくて治療をやめた。」
「症状がないので、とりあえず様子をみている。」
「今は、血糖は正常化している。」

という患者さんの声をよく聞きます。眼科の定期検査に来ても、糖尿病が治るわけではありません。しかし、いったん糖尿病網膜症で視力低下の症状がはじまると、あっという間に、視力低下が進行する患者さんも珍しくありません。また、血糖値が正常値にあっても、網膜症が進行することがあります。

毎回の定期検査で、異常がないことを確認することが、この病気と闘っていく上で最も重要なことです。万が一、発症したとしても、早期に血糖コントロールを適正化し、必要な眼の手術を受けることで、視力低下などの症状を最小限に抑えることができることがあります。不安なことがあれば、早めに相談することが大事です。

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ドライアイ

ドライアイについて

目が乾燥し、異物感を感じたり、角膜に傷がついて見え方が悪くなる病気です。

ドライアイの原因

涙腺から分泌される涙液が減少するほかに、まぶたのマイボーム腺から分泌される脂質や角膜のムチン層が障害されることにより、生じるといわれています。また、加齢性の変化、過度のパソコン作業によるドライアイ (VDT症候群)、コンタクトレンズの装用、飲み薬・目薬の副作用、外気の乾燥 (とくに閉め切った部屋での空調環境)、全身疾患に伴うもの (シェーグレン症候群) などが悪化をまねくと考えられます。性別では、女性の方が男性よりドライアイになりやすいことが知られています。

ドライアイの検査

涙液の分泌量を調べる方法として、シルマーテストがあります。濾紙をまぶたに挟んで、5分間の分泌量を濾紙に含ませて検査します。当院では、その他に、T-SASという、自動で涙液層を撮影し、ドライアイの程度を診断する検査機器を導入しています。また、眼球を染めて、涙液層破壊時間 (BUT) を測定する方法を用いて、ドライアイの診断に用いています。検査は、10秒程度で、どなたでも検査を受けることができます。

【BUT検査の例】


正常眼でのBUT

正常な例では緑色に染めた涙液層が10秒間、きれいに均一に角膜全体を覆っています。

ドライアイのBUT

ドライアイの症例では、涙液層が乾燥により、早期に失われています。


ドライアイの治療

治療には、おもに目薬を使います。目薬は、ヒアルロン酸の点眼薬や人工涙液を用いることが一般的ですが、アレルギーや角膜びらんを併発している場合には、それらの治療も併せて行うことで、効率的な治療ができます。

ドライアイの治療には、涙点プラグを用いることもあります。目薬で症状が改善しない場合や、目薬に対してアレルギーがある場合が適応になります。涙の排出口である「涙点」を、コラーゲンやプラスチックのふたで閉じたり、涙点を糸で縫合し、閉塞させる方法です。費用は5,000円程度かかりますが、いずれも局所麻酔で、日帰りで行える処置です。


涙点プラグ挿入前

涙点プラグ挿入後

角膜は乾燥によるキズが目立ちます

涙点プラグ挿入1週間後キズはほとんど消失しました


人工涙液を用いることが一般的ですが、アレルギーや角膜びらんを併発している場合には、それらの治療も併せて行うことで、効率的な治療ができます。

ドライアイ治療(ムチン層改善)薬新しいドライアイの治療法として、「ムチン層の再生」治療があります。目の表面にある涙液層のうち、ムチン層を再生させる、新しい作用機序の点眼薬が処方可能になりました。当院でも、この点眼薬を使って治療することができますので、今までの点眼治療でうまくいかなかった方も、ぜひご相談ください。

その他、飲み薬や生活環境を改善させる方法があります。乾燥した室内では、症状が悪化しますので、定期的な換気や加湿器の設置が症状改善に役立ちます。コンタクトレンズ装用者では、メガネに変更したり、ドライアイを防ぐ特殊 (周りを覆って、濡れた濾紙をはめ込む) なメガネもあります。

ドライアイの注意点

コンタクトレンズ装用者の場合、適正な涙液が分泌されない場合、レンズが角膜に張り付いてしまい、障害を生じることがあります。また、慢性的な異物感や疲れを生じやすくなりますので、症状がある方は、眼科医に相談し、適切な治療を受けましょう。

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